手汗が酷くて悩んでいる人なら、漫画や本を読むときに困った経験はないでしょうか?
- 手汗により、ページがすぐにヨレヨレになってしまう。
- 親指で抑えた箇所が、手汗によりすぐふやけてしまう。
- ページが波打っているため、本が綺麗にピシッと閉じなくなる。
- 友達から借りた漫画や本を手汗で傷ませてしまい、返す時に気まずくなった。
筆者も読書をすることが大好きで、主に文庫本や漫画をよく読んでいます。
しかし、筆者自身も幼少期より酷い手汗(多汗症レベル2~3)に悩んでいる一人のため、手汗によりすぐに傷んでいく本の姿を見て「まだ買ったばかりなのに…」と悲しく落ち込むこともありました。
また手汗の悩みは読書以外にもあり、これまで数多くのあらゆる場面において、手汗が原因で生活に困ったり、恥ずかしい思いを沢山してきました。
しかし、生まれながらの手汗持ちだからこそ、効果的な汗対策や、生活のちょっとした工夫や知恵で、今では上手に手汗と付き合っていけるまでになりました。
今回は、重度の手汗を患う筆者が実際に行っている、『大好きな本を快適に読むためにはどうすべきか?』という具体的な方法や、オススメの手汗対策についてまとめまてみました。
私の実践している手汗対策が、同じように手汗で悩んでいる方の助けになれば幸いです。
目次
手ぬぐいをブックカバーとして使用する
まず本を読む際の手汗対策として一番に試してもらいたい方法は、手ぬぐいをブックカバーとして使用する方法です。
パタパタと手で折っていくだけで、簡単にブックカバーが完成します。
ブックカバーの作り方を分かりやすく説明している動画がありましたので、下記の動画を参考にしてみてください。
- 繰り返し洗濯ができるので、清潔に使用できる
- 手ぬぐいは100円ショップでも手に入り、経済的である
- 本のサイズに関わらず、ピッタリサイズで使用できる
という理由からです。詳しく解説していきます。
繰り返し洗濯ができ清潔に使用できる
手汗を沢山かいてしまう体質上、繰り返し洗濯ができるということは、必須条件ですよね。 そこで何度でも洗濯の出来る布製の手ぬぐいが非常に便利なのです。
100均で手に入り経済的
ダイソーなどの100円ショップに行けば、沢山の手ぬぐいが販売されています。安価に購入でき、また柄も豊富なため、きっとお気に入りの1枚が見つかるはずです。実際に筆者は手ぬぐいを4枚使用し、ローテーションで使用しています。
本のサイズに合わせてピッタリサイズで使用できる
手ぬぐいであれば、本のサイズに関わらずピッタリサイズで繰り返し利用ができます。
筆者の経験談になりますが、以前は既製品の布製のブックカバーを使用していこともありました。しかし、本のサイズによりカバーを変えないといけないことがネックに感じていたため、この手ぬぐいブックカバーを知ってからは、手ぬぐいばかり使うようになっています。
手ぬぐいであれば、あまりに大きな本でない限り、自分でサイズ調整が可能なため、本のサイズに関わらず繰り返し使用することが可能です。
まだこの方法を試されていない場合は、ぜひ1度試してみてはいかがでしょうか?
インナー手袋を使用する
次に、読書時の手汗対策としてオススメする方法は、インナー手袋を使用することです。
あなたは、インナー手袋をご存知でしょうか?
手汗に関するサイトは沢山ありますが、インナー手袋を紹介しているサイトが他にないため、筆者自身もこの手袋を知ったのはつい最近です。
実際にインナー手袋を利用してみたところ、とても手汗対策に良いと感じたためご紹介します。
インナー手袋をすごく簡単に説明すると、通気性・速乾性・吸汗性に優れた、手汗対策用の手袋です。また伸縮性の良いナイロン生地で作られていることから、手の平へのフィット感が抜群であり、細かな指先の作業も可能とした作業用手袋でもあります。
インナー手袋の詳細については、下記の記事をご覧ください。
手袋を着用するとなると、人目が気になってしまうと思いますので、自宅など人目が気にならない場合は、このインナー手袋を着用して読書をすることは手汗対策としてとてもオススメできます。
ただし、指が全部覆われているタイプを着用する場合、どうしても本が滑りやすく掴みづらくなってしまう、というのがデメリットです。またページがめくりずらいと感じることもあるため、とても大切な本の場合や、人から借りた本など、「絶対に汚したくない!」という強い思いがある本に対してのみ、こちらの対策を行うのが良いでしょう。
電子書籍を利用する
読書好きな方には賛否両論あるかもしれませんが、酷い手汗で悩んでいる人には、電子書籍を利用することも1つの選択肢としてオススメします。
電子書籍という言葉が出始めてから数年たち、いまでは電子書籍もかなり普及しはじめてきました。筆者は全部の本を電子書籍で読んでいるわけではありませんが、主に漫画を中心に電子書籍を活用しています。
手汗で悩む人が電子書籍を利用する最大のメリットとしては、スマホやタブレット、PCなどの画面越しに読むため、「紙」を手に持たずに済むため、手汗を気にすることなく読めるという点にあると思います。
手汗の最大の天敵は「紙」です。
手汗で濡れた手で紙を持とうものなら、すぐにヨレヨレになったり、汚れてしまいます。
読書に限らず、手汗持ちの人であれば、テスト用紙がすぐにヨレヨレになってしまったり、書いた字が汗で滲んでしまった等の苦い思い出があるはずです。
このような点からも、電子書籍は「紙」を手に持たずして読書を楽しむことができるので、本が手汗で汚れるてしまうことを気にすることから解放されます。
しかし、電子書籍を読む際に、スマホやタブレット、PC等の閲覧端末自体が酷い手汗で汚れてしまうじゃないか!という方もいらっしゃると思います。
でもそんな時は、先程紹介したインナー手袋を使用してみてください。インナー手袋を使用すれば、手の平からの汗はほとんど吸収されるため、タブレットやスマホ、PC等の手で操作をするような端末については、使用していない時と比べると雲泥の差だと感じられると思います。
酷い手汗自体を抑えたいなら、手汗治療・対策を!
筆者のように、日常生活のあらゆる場面において、手汗が原因で支障があるような場合は、手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)と言う病気の可能性があります。
手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)は、残念ながら完全に完治を目指すには非常に困難な疾患ではありますが、現在の多汗症の症状を抑え、上手に手汗と付き合うことは十分に可能です。
そこで、筆者が実際に今まで行った手汗治療の中で、特に効果が高い!と感じた治療法をご紹介します。
塩化アルミニウム液を使った治療方法
まず1番に試して頂きたい方法が、塩化アルミニウム液を使った治療方法です。
塩化アルミニウムを溶かした水溶液を手の平に十分に塗り込むことで、汗の出口(汗腺)にフタをし、汗自体が出てこないようにする治療方法です。
塩化アルミニウム液は制汗作用がとても強く、「多汗症」の治療において、第一選択肢とされるほど、その制汗効果が高いと評価されている薬剤です。
塩化アルミニウム液は専門病院からの処方以外にも、濃度が低くはなりますが、市販薬でも塩化アルミニウム配合の制汗剤が発売されていることから、ネット通販で比較的簡単に手に入れやすく、かつ価格も手頃なため、すぐに汗への治療をスタートさせることが可能です。
塩化アルミニウム液の効果的な使用方法、市販薬の紹介などについては、こちらの記事を参考にしてください。酷い手汗に悩んでいる方はぜひこの治療方法を試してみることをオススメします。
手汗対策用クリーム『TESARAN(テサラン)』の使用
日常生活で支障がでる重度の手汗レベル(常に手の平から手汗が出ているようなレベル)の場合は、上述した塩化アルミニウム液配合の商品でないと、まず手汗を止めることはできません。
しかし、肌が弱かったり、敏感肌で塩化アルミニウム液を使うことができないような場合は、手汗対策用クリーム「TESARAN(テサラン)」の使用はオススメができます。
テサラン(TESARAN)は手汗に特化した制汗クリームです。近年では手汗対策クリームとして、ネットで話題になっています。肌に優しい成分で作られているため、肌が元々弱い方や、小さなお子さんでも安心して使える商品です。
テサランの制汗効果などの詳細は、こちらの記事を参考にしてください。
症状が酷い場合は、専門病院への受診を
多汗症の疑いがあり、まだ一度も専門病院(皮膚科)を受診されていない場合は、一度受診してみることをオススメいたします。
塩化アルミニウム液の治療以外にも、多汗症の効果的な治療方法はいくつかあります。
水道水に患部を浸し、弱い電流を流すことで、汗腺の穴を小さくすぼめることにより、発汗量を抑える効果がある「イオントフォレーシス療法」という治療方法や、交感神経から伝達される信号をブロックし過剰な発汗を抑える「ボツリヌス毒素療法(ボトックス注射)」、また多汗症の症状の重さやストレスの大きさによっては、多汗症治療の最後の手段とも言われている「ETS手術」など、あなたに適した治療方法を提案してくれるはずです。
病院で受けることが出来る、各治療方法については、こちらの記事で詳細をまとめています。参考にして頂ければ幸いです。
手汗と上手に付き合って、快適な読書タイムを手に入れよう
いかがでしたでしょうか?
手汗が酷く、本を読む際に困っている方は、是非今回私が紹介した上記の方法を試してみてください。
筆者自身、物心ついた幼少期より、手汗・足汗の多汗症(レベル2~3)に悩まされてきました。いま30代ですが、やはり今でも手汗の悩みは尽きないものです。
何とかしてこの症状を緩和・改善させたい!
私と同じように、どうにもならない自分の体質に悩んでいる人のストレスを、ちょっとでも軽減したい!と強く強く思い、多汗症に関する情報収集や、実際に効果のある治療方法を日々模索・探求しています。
私の実践している汗対策が、同じように手汗で悩んでいる方の助けになれば幸いです。