多汗症セルフチェックと局所多汗症の診断基準とは?

あなたは日常生活に支障を来すほどの、異常な汗をかいてはいませんか?
手の平や足の裏、ワキ、頭部や顔面などから、明らかに他の人より異常だと思う量の汗をかいている場合は、「局所性多汗症」である可能性が非常に高いことを知っていましたか?

単なる汗かきではなく、多汗症はれっきとした病気です。
今回は局所性多汗症の症状の特徴から、多汗症かどうかのセルフチェック表、局所性多汗症と診断される基準をまとめてみました。

多汗症のセルフチェックを行いましょう

多汗症と汗かきとは全く異なるものです。
多汗症と汗かきには明確な違いがあり、体温調整とは関係なく過剰に汗が発汗される疾患であり、また、局所性多汗症については、今だにはっきりとした原因が解明されておらず、画期的な治療方法も確立されていない病気の一つです。

多汗症に関してはこちらの記事で詳しく説明しました。

多汗症(たかんしょう)とはその漢字が表す通り、人よりも多く汗をかく病気です。 この「人よりも多く汗をかく」という定義は、体温調整に必要な通常の...

日本全国で、局所性多汗症に悩む患者数はなんと人口の約5%(約672万人)にも上ると言われており、汗で苦しんでいる人は意外にもかなり多いことがうかがえます。
しかしながら、日本皮膚科学会の調査によると、672万人が苦しんでいる疾患にも関わらず、医療機関への受診率はそのうちのわずか6.3%と、非常に低い結果であるということが発表されています。

参考:原発性局所多汗症診療ガイドライン

あなたの汗の悩みは、「ただの汗かき」ではない可能性があります。
まずは局所多汗症かどうか、下記のセルフチェック表を用いて、きちんとした自己診断を行ってみましょう。

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  • 子供のころから汗の症状に悩んでいる
    (25歳までに症状に気が付いている)
  • 少なくても週に1度以上は大量の汗をかいてしまう
  • リラックスしている時などは汗をかかない場合もある
手の平
(手掌多汗症)
  • パソコンのキーボードやマウス、ゲームのコントローラーなどに水滴がつくことがある
  • スマホなどの液晶画面にタッチすると、指で触れた場所に水滴がつくことがある
  • 電車やバスのつり革や手すりを持つと、水滴がつくことがある
  • 用紙(紙)に記入する際、手汗により紙が波打ってしまう
  • 自転車や自動車を運転する際、汗でハンドルが滑りやすいと自覚したことがある
  • 本を読むと手汗でページが波打ってしまい、本の傷みが早いと感じることがある
足の裏
(足蹠多汗症)
  • 足がよく蒸れてしまい、足のニオイが気になる
  • 靴下がしっとり湿るぐらい、足汗をかいてしまう
  • 裸足でフローリングに立つと、立った場所に水滴がつくことがある。または足跡がクッキリと残る。
  • サンダルを履くと足が自分の足汗により滑ってしまい、うまく歩けないことがある
腋(ワキ)
(腋窩多汗症)
  • 特に運動したわけでも、暑いわけでもないのに下着やシャツが染みてしまうぐらい腋汗がでることがある
  • 腋汗が気になり、1日に何度も衣服を着替えることがある
  • 腋汗が気になり、汗染みが目立たない服を選ぶようになった
  • 腋汗が気になり、電車やバスのつり革をつかむことが躊躇される
頭部・顔面
(頭部多汗症)
  • 汗により髪がすぐにペタっとなってしまう
  • 熱い食べ物や飲み物を飲んだあとに、髪の毛が濡れてしまうぐらい汗をかいてしまうことがある
  • かれこれ2年以上(酷い場合は数十年)は頭部の汗に悩んでいる
  • 滝のような汗が顔面から流れるため、周りからは重度の汗かきだと思われている
  • 汗のせいで、対人関係に支障をきたすレベルだと感じる

上記のセルフチェックで思い当たる項目は何個ありましたか?
ひとつでも当てはまるものがある場合は、局所性多汗症の可能性が非常に高いと言えます。

局所性多汗症の診断基準

局所性多汗症の診断基準は、日本皮膚科学会の原発性局所多汗症診療ガイドライン から引用すると、下記の通りとなります。

局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま 6 カ月以上認められ,以下の 6 症状のうち 2 項目以上あてはまる場合を多汗症と診断している。

  1. 最初に症状がでるのが 25 歳以下であること
  2. 対称性に発汗がみられること(左右対称に同程度の異常発汗がみられること)
  3. 睡眠中は発汗が止まっていること
  4. 1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
  5. 家族歴がみられること(家族や親族に似たような症状の人がいること)
  6. それらによって日常生活に支障をきたすこと

前項のセルフチェックリストで該当項目があり、かつ上記の診断基準にも2項目以上が該当する場合は、「局所性多汗症」でまず間違いないでしょう。

また汗の発汗量にかかわらず、あなた自身が「日常生活に支障をきたす」と思うほどの汗ならば、それはれっきとした「病気」なのです。

専門病院での受診も視野に

汗の悩みは、どうしても「恥ずかしい」と思う気持ちが先行してしまいがちですが、一度は専門病院での受診をおススメいたします。

多汗症の受診には、まずは「皮膚科」をオススメしているサイトも多いですが、局所性多汗症の筆者の経験でいうと、街中の皮膚科に受診をしても、問題の解決に繋がることはまず難しいと言えます。できるだけ「汗の疾患」「多汗症」を専門に見てくれる病院を探しましょう。

なぜ皮膚科ではなく専門病院がいいかについては、こちらの記事をご覧ください。

手の平や、足の裏、ワキ、顔面や頭部から、異常なほど汗が出てしまう。 病院に行きたいけど、いったい何科を受診したらいいのかよくわからない。 こ...

病院にかかったからと言って、すぐに症状が改善することは難しいですが、今のつらい状況から抜け出せる第一歩に必ず繋がると思います。

病気に対して、一人で悩まない。これが多汗症治療の第一歩です。

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