子供の手汗・足汗の原因は?子が辛い思いをしないために親が知るべき事

「子供の手汗・足汗がひどい」
「子供が遊んだおもちゃ、ゲーム機が手汗でベタついている」
「子供が裸足でフローリングを歩くと、足汗で足跡が度々ついている」

あなたはお子さんとのエピソードで、上記のような経験をしたことはないでしょうか?
酷い手汗・足汗の症状が出ている場合、「汗っかき」という体質ではなく、局所性多汗症という汗の疾患の可能性があります。

何とかして子供の手汗・足汗を止めてあげたいと思うご両親へ。
幼少期から手の平と足の裏の重度の多汗症を患う筆者だからこそ伝えたい、子供のころの辛い経験から、治療法、有効な対策まで、徹底的にまとめてみました。
少しでも、あなたとあなたのお子さんの汗の悩みが軽減できれば幸いです。

局所性多汗症って、どんな症状?

局所性多汗症とは簡単に説明をすると、特に暑いわけでも激しい運動をしたわけでもない状況時や、特段すごく緊張したり、興奮したりしていない状況時においても、手の平や足の裏から等、限られた部位からのみ異常な量の汗が発汗する病気です。
汗を沢山かいてしまうことで単なる「汗っかき」と思われがちですが、局所性多汗症はれっきとした汗の疾患であり、適切な治療や対策をしない限り症状を改善させることは出来ません。

多汗症については、こちらの記事で、詳しく説明をしております。

多汗症(たかんしょう)とはその漢字が表す通り、人よりも多く汗をかく病気です。 この「人よりも多く汗をかく」という定義は、体温調整に必要な通常の...

では次に、あなたのお子さんが多汗症なのかどうか、具体的な症状をもとに、確認してみましょう。
子供の多汗症症状の特徴を下記にまとめてみました。下記項目で複数の項目が当てはまる場合、局所性多汗症の可能性が高いと言えます。
普段の生活の中で、このようなエピソードがなかったか、確認していきましょう。

<よくある症状>

  • お絵かきをしていると、汗で用紙が波打つ。
    酷い場合は、手汗でクレヨンや色鉛筆がぐちゃぐちゃになってしまう。
  • 手を繋いだ際、子供の手が汗で湿っていることが多い。
  • 遊んでいるおもちゃやゲーム機が、手汗で湿っていることが多い。
    酷い場合は、水滴がくっきりとつくほどになる。
  • 折り紙を折ると、紙がしんなり湿ることがある。
  • 自転車のグリップ部分の痛みが早いと感じる(手汗による変色等)
  • 裸足でフローリングを歩かせると、くっきりと足跡が残るぐらい足汗が出ている。
  • 靴下が湿っていることが多い。
  • 子供の足裏がクサイと感じることがある。
  • 手の平や足の裏の皮がよく剝ける。(季節の変わり目は特に多く目立つ)
    白っぽい小さな水疱のようなものができ皮が剝けるが、痛みは伴わない。かゆみは伴うことがある。皮を剥きすぎると、皮膚が薄くなることで痛痒さを感じることがある。

多汗症の症状が発症するのは幼少期~思春期の間と言われており、上記のような汗の異常をお子さんに感じられている場合、局所性多汗症の可能性が非常に高いと言えます。

筆者の場合は、物心ついた頃(4~5歳ぐらい)から手の平と足の裏からの異常発汗があり、上記の症状が出ていました。
また多くの多汗症患者の場合、小学生頃から汗の症状で悩み始めることが多いようです。

筆者の両親も、最初こそ「汗っかき」という体質なのだろうと思っていたようですが、手の平や足の裏の皮が剝け始めると「何かの病気にかかったのでは」と急いで近所の皮膚科に連れて行ってくれたのを覚えています。
母は皮が剝けた原因が汗の発汗が多いことが理由で、重篤な病気ではないことに安心をしておりましたが、そこで初めて娘が「多汗症」であるということを知りました。
また小さかった私は、手の平や足の裏の皮がふやけて剥けてくることが不思議でなりませんでした。興味本位で皮を剥きすぎてしまい、結果、痛痒くなり、皮膚科の先生に怒られた記憶を、今でも鮮明に覚えています。

多汗症になる原因

残念ながら、多汗症になる原因は、今だにはっきりと解明されていません。
強いて言えば、「汗を出せ」と脳に命令を送る交感神経の反応が、多汗症患者はとても過敏であり、汗のコントロールが正常に保てず、局所的に異常な発汗をさせてしまっている、ということまでは解明されているのですが、なぜ交感神経が過敏なのか、根本的な原因はまだ分かっていません。

遺伝的要因が原因の可能性も

また、まだ確かな根拠は出ていませんが、多汗症は遺伝により継承される可能性があると研究されています。実際に多汗症患者へのヒアリング調査によると、家族の中に同じ症状を持つ人がいると回答するケースも何割かあり、研究が進められています。
家族の中に多汗症患者がいる場合は、もしかしたら遺伝的要因が原因かもしれません。

多汗症の原因は精神的な問題だけではない

汗を沢山かくのは、精神的な問題なのでは?と思う方も多くいらっしゃると思います。
確かに極度に緊張したり興奮した場合、人間は一時的に多くの汗をかいてしまうことがあるため、精神的な問題でしょ?と思われがちです。
しかし局所性多汗症は、緊張・興奮状態にない日常生活においても、異常な量の汗をかいてしまうため、精神的なことだけが多汗症の原因とは考えにくいでしょう。

子供はあなたの想像以上に苦しんでいる

ご両親が多汗症でない場合、具体的にどのようなことで子供が悩み苦しんでいるか、わかっているようでわかっていない部分も多いかと思います。
そこで、手の平と足の裏に重度の多汗症を患う筆者が、子供のころ実際に経験した「辛い経験」をご紹介していきます。

心無い言葉に傷つく

「うわ!おまえの手、ベトベトしてて気持ち悪い」
「あれ?これ何で濡れてるの?」
「手を綺麗に洗ってよ!汚いなー。もう触らないで」
「●●が触ると菌が移るぞー」

一番傷ついたのは、友達たちからの心無い一言です。
小さな頃(幼稚園や小学校低学年)は、やたらと2名ペアになって手を繋がされたり、小学校に入学すれば、プリントを配る係になったり、急にノート見せてよと言われたり、何か手に持っていたものを他の人に手渡さないといけないような状況になることがあります。そのたびに、上記に挙げたような心無い言葉を言われ続けました。

子供は大人と違って、見たもの感じたものを、ストレートに表現してしまいます。
きっと友達たちも悪気があったわけではなく、素直に「気持ち悪い」と思ったのでしょう。でも、一方的に「汚い」「気持ち悪い」と言われ続けられれば、誰だって心が塞ぎこんでいき、「汗をかいてしまうのは恥ずかしいこと」「汗をかいてしまう自分が大嫌い」と自分自身を責めるようになります。
しかし、自分では汗を止めることは出来ず、ただ苦しむことしか出来ません。

このように、幼稚園や小学校ぐらいまでの集団生活は、多汗症を患う人にとっては特に地獄のように辛い時期です。
ある程度大きくなるころには(中学生頃には)自分なりの「汗対処」がいくつか出来るようになってくるのですが、小さいうちはただ非難され続けるしかなく、心無い言葉に打たれ続けるしかなかったのです。
最悪の場合、「いじめ」の対象となることもあります。それだけ、小さな頃の集団生活は辛く地獄のような時期という記憶です。

すぐにヨレヨレになるプリント類

これは想像しやすいかもしれませんが、手汗が酷い場合、すぐに紙製品を濡らしてしまうため、プリント類はすぐにヨレヨレになってしまいます。
学校は、プリント類がほぼ毎日配られます。テストはもちろん、小テストであったり、先生が手作りした資料や宿題であったり、家庭へのお知らせであったり、様々なものがプリントとして配布されます。

プリントを配布する係になった場合は、クラスの他の生徒に手汗のことがバレないか、配る用紙が汗で湿ってしまわないか、とても神経を使い、気を遣っていたことを覚えています。
また、筆者の時代は(今から20年以上前)わら半紙を学校ではよく使っており、今の普通紙よりも耐久性のない紙であったため、受け取ったプリント類はすぐにヨレヨレになり、テストの時は垂らした汗で用紙が濡れてしまい、濡れた用紙に鉛筆で書くものだから、用紙自体が破けてしまう、という経験を何度か経験しました。

テストでシーンと静まり返った教室の中、小声で先生を呼び、事情を説明して新しい用紙をもらう。
周りの生徒からも、「一体何事?なんでテストの用紙が再度配られてるの?」という視線を浴びながら、次は破らないように気を付けないと!と気まずくなりながら、ハンドタオルを強く握りしめた記憶があります。

今はわら半紙よりも紙質は多少マシになった用紙が使われているとは思いますが、私と同じような気まずい経験をし、場合によってはからかわれたりする等、劣等感を抱えながら悩み苦しんでいるお子さんは少なくないと思います。

体育の授業が地獄だった

授業で一番辛いなと感じたのは、ダントツで体育の授業でした。
体育は準備運動でさえ、ペアになってストレッチをし合うようなことをしたり、運動会の前にはフォークダンスの練習が本当に地獄だと感じました。
私とペアになる人は、毎回手汗のせいで凄く嫌な表情をするため、私自身もかなり傷つき、落ち込んでいました。

またサッカー以外の手を使う球技(バレーボール、バスケットボール、卓球、野球など)も、手の平の多汗症を患う人にはとってもやりづらいスポーツです。
単純に手汗でボールが滑るというだけでなく、ボール自体を長く手で持つようなシチュエーション(例えば練習時等)の際は、どうしても手汗がボールについてしまうことがあり、気まずい思いをしたことがあります。
また、卓球や野球といった道具を使うスポーツの場合、学校の体育であれば、道具は学校のものを共有して使うことになるため、私が使用した後のラケット、バット、グローブなどはもちろん手汗でびっちょりになります。私の後に使用する生徒は、それはとても不快であったと思います。
私自身も、「次の人に申し訳ない」「不快で露骨に嫌な顔されてしまったらどうしよう」と常に周りの人の顔色を伺いながら授業に臨んでいた記憶があり、とにかく全員必須で受けないといけない体育の授業がとても嫌で嫌で仕方ありませんでした。

また、足汗も酷かったため、体育館や運動場への移動の際の、靴の履き替えも神経を使っていました。酷い足汗の場合、足が靴下の中で蒸れて、とても嫌なニオイを発してしまいます。普段履いている上履きも毎日洗うものではないため、どうしてもニオイが付きやすく衛生的ではありません。これにより足の裏がさらに臭ってしまう原因にもなっているのです。
また、外履きへの履き替えは下駄箱で行うので、下駄箱には全校生徒の靴が収納されていることもあり、足のくさいニオイもまだ誤魔化しが効きますが、体育館での体育館履きについては、そのクラス分しか履き替えをしないため、ニオイの誤魔化しがあまり出来ず、いつも「足の裏がクサイことがバレませんように!」と願いながら、素早く履き替えていたことが、苦い思い出として記憶に残っています。

ピアノの習い事が嫌だった

私は5歳~11歳まで、母の勧めもあり、近くのピアノ教室に通っていました。
ピアノ自体はとても好きで、自宅にある電子ピアノもよく弾いていました。
しかし、週1回のピアノのレッスンが本当に本当に嫌でした。

先生の前で練習してきた曲を弾くのですが、指先からは大量に汗が出るわけなので、白い鍵盤は私の手汗のせいでびちゃびちゃになります。
また鍵盤についている若干のホコリや手の垢等と混ざり合うことにより、鍵盤には茶色く濁った汗が水滴となってついてしまうのです。
もちろん、ピアノのレッスンで使うピアノは本物のグランドピアノ。きっと先生もいつもハラハラしてたのでしょう、私が弾き終えるとすぐに鍵盤をタオルで拭っていました。

ピアノの先生自体はとても優しい方で、特に手汗のことで何かを言われた記憶はないのですが、他の生徒さんの時にはしないのに、私の時だけタオルで鍵盤を拭われるという行為自体がとても嫌でたまりませんでした。自分の手汗のせいでピアノを汚してしまったんだ、と劣等感を感じていたのです。
また他の生徒さんにも、私がピアノを弾くと鍵盤が汚れてしまうというのがバレてしまい、心無い言葉を言われたこともあり、結局ピアノは中途半端に辞めてしまいました。

もし子供に習い事をさせていて、主に手を使うような習い事の場合(ピアノなどの楽器演奏、習字、手を使うスポーツ全般)子供が酷い手汗を発症しているなら、私と同じようなストレスを抱えている可能性があります。さり気なく何か悩み事がないかを聞いてあげてください。

管理人ゆっちゃん

管理人ゆっちゃん
多汗症の子供にオススメな習い事
水泳がとてもオススメだと思います!水泳なら水の中なので、体全身びしょ濡れが当たり前ですよね!
子供自身がやりたくて選んだ習い事ならまだしも、親がすすめて始める習い事の場合は、なるべく道具を使わずに済む習い事であれば、多汗症であってもストレスなくできるのではと思います。

子供の手汗や足汗に有効な治療法と対策とは?

酷い手汗で悩んでいるお子さんをお持ちのご両親は、あなたが思っている以上に子供が抱えるストレスは大きいとご理解ください。
そしてまずは、ご家族だけでも、多汗症について正しい知識を持ち、適切な治療と対策を講じ、少しでもお子さんのストレスの軽減に繋がるように配慮して頂けると、筆者としては非常に嬉しく思います。

まずは専門病院(皮膚科)への受診を

まずはじめに、多汗症の可能性が高いと思われた時点で、なるべく早めに多汗症や汗の疾患を診療項目としている専門病院(皮膚科)へ受診をしてください。
一般的な皮膚科では、お子さんに合った適切な治療方法が受けられない可能性があるため、出来る限り専門病院への受診をオススメします。

詳しくは、こちらの記事をご確認ください。

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病院への受診をすれば、汗が異常に出てしまう原因が「多汗症」なのか、それとも別の理由があるのか、詳しく調べてくれるはずです。
また、症状緩和につながる有効な治療方法を提案してくれるはずです。

経過観察を進められた場合の対策

筆者自身も経験したことですが、専門病院への受診をしても、お子さんの年齢や医師の判断により、経過観察で様子を見ましょう、と言われることがあります。

なぜ経過観察を進められるかは下記3つの理由が考えられます。

  1. そもそも子供は大人に比べて汗の発汗量が多い。
  2. 乳幼児期に思いきり汗をかかせないと、全身の汗腺が発達せず、体温調節機能の低下など、汗の機能低下に伴い別の問題が生じる可能性がある。
  3. 乳幼児期はストレスや環境の変化などに対し敏感なため、一時的な異常発汗と判断されることがある。

汗で苦しんでいるのに、しばらく様子をみましょうだけでは、子供のストレスは減りません。このため、もし経過観察を勧められた場合は、下記のような有効な対策をしてあげることで、子供の汗に対するストレスが和らぐ可能性があります。

手汗対策商品の使用

TESARAN(テサラン)
楽天・Amazon・ヤフーショッピングではランキング1位を獲得したことのある、手汗対策のクリームです。ハンドクリームと同じように手の平に塗ることで、 最大72時間サラサラが持続して、手汗が出るのを防ぎます。

<オススメする理由>

  • 効果が実感できない場合は、365日間全額返金保証を実施。
  • 肌が弱い人や小さな子供でも安心して利用できる成分。
  • 口コミ評価が高く、多くの方が効果を実感している。

<備考>
筆者自身も使用しました。
肌が弱い私でも特にトラブルがなく使用でき、肌に優しいクリームだと実感しました。
小さなお子さんでも安心して使えるクリームです。

効果については、症状が重い場合は、持続性はあまり期待できません。
しかし重度の多汗症である筆者でも、1~2時間ほどは塗りなおしをしなくても、汗が抑えられ、快適に過ごすことができました。
学校に行かれている半日程度であれば、何度か塗り直しが必要にはなるかとは思いますが、適宜塗り直しをすれば、効果が期待できるのではと思います。

TESRANの購入はこちら

Roegua(ロエグア)
上記のテサランのライバル商品ともいえる商品です。
この商品も楽天・Amazonではランキング1位を獲得したことのある、手汗対策のクリームです。
ハンドクリームと同じように手の平に塗ることで、 最大6時間効果が持続して、手汗が出るのを防ぎます。さらにクリームが汗で流れにくいことが特徴です。

<オススメする理由>

  • 効果が実感できない場合は、100日間全額返金保証を実施。
  • 肌が弱い人や小さな子供でも安心して利用できる成分。
  • テサランよりも価格が安価。

<備考>
筆者自身も使用しました。
結論からお伝えしますと、重度の手汗で悩んでいる人には向かない商品だと感じたため、手汗クリームは「テサラン」を購入する方が効果が期待できると思います。
ただし、軽度の手汗の場合はロエグアでも効果が感じられるかもしれませんので、たまに手汗が気になるかな?程度の軽い症状であれば、ロエグアを試してみてもいいかもしれません。

ロエグアの購入はこちら(楽天)

塩化アルミニウム液の使用(※使用方法注意)

多汗症治療の最も代表的な治療方法は、塩化アルミニウム液での治療です。
塩化アルミニウム液は制汗作用がとても高い外用薬で、直接患部に塗り込んで使用します。
一般的には専門病院からの処方になりますが、市販薬にも塩化アルミニウム液配合の外用薬が販売されているため、ネット通販や一部の薬局等、比較的手に入れやすいため、すぐにでも汗対策に使用が可能です。

効果も比較的表れやすく、症状が重い場合でも効果が高いのが特徴ですが、塩化アルミニウム液は元々肌に対して刺激物であり、肌荒れ、かゆみ、かぶれ、発疹などが表れやすく、肌への刺激がとても強い薬の一種です。

このため小さなお子さんの場合、肌がとてもデリケートであるため、使用はやはり控えた方がいいと感じますが、本人のストレスがかなり大きい場合は、濃度の低い市販薬で、様子を見ながら使用をしてみるのが良いでしょう。
中学生ぐらいからは、筆者の経験から言うと使用しても問題ないとは思いますが、刺激が強い薬であるため、肌が元々弱い場合や使用に際し不安な場合は、必ず濃度の低いものから試してみましょう。

塩化アルミニウム液の効果的な使用方法や市販薬の紹介はこちらの記事でまとめています。使用の際も参考にして頂ければ幸いです。

局所性多汗症の有効な治療方法のひとつに、「塩化アルミニウム液」という外用薬での治療があります。専門病院を受診した場合にも、多汗症治療の第一選択肢...

メンタルケアはご両親の重要な役目

最後になりますが、お子さんのメンタルケアはご両親の重要な役目です。
多汗症はまだまだ認知度も低く、「汗=不潔、汚い」というイメージがあるため、集団生活の中で多感な時期を過ごす子供は、大人が思っている以上に様々なストレスを受けやすいといえます。

また、多汗症は日常生活にも大きく影響する症状であり、常に周囲の反応を気にしたり、中にはとても冷たく傷つくような態度・言葉を受けることも多いため、多汗症患者が併発する疾患は「うつ病」が1位に上げられるほど、精神的ダメージを受けやすい病気であるともいえます。

このため、ご両親はお子さんのメンタルケアを十分に行ってあげてください。
病気の完治は難しい病ではありますが、汗と上手に付き合うことで、発汗量をコントロールし、毎日の生活の質を上げることは可能です。

お子さんが辛く思い悩んでいたら、ご両親も一緒に寄り添ってください。
家族はあなたの味方だよ、あなたの汗は病気のせいで、気持ち悪いものなんかじゃない。
このような「親は自分のことを理解してくれている」という安心感をお子さんに感じさせてあげてください。

少しでもこの記事を通し、あなたとあなたのお子さんの汗の悩みが軽減できれば幸いです。

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